引きこもり二次元オタ、ジャニーズWESTを観にサマソニに一人乗り込む。

 

単刀直入に申し上げる。

 

夏が嫌いだ。

 

元も子もなさ過ぎるところからいきなり切り出して大変申し訳ない。

 

私は暑いのが本当に駄目で、どのくらい駄目かというと、学生時代の夏休みにほぼ家の外に出なかった年があったほど駄目。

決して一緒に遊んでくれる友達が居なかった訳ではない、決して。

 

そんな私が何を思ったか、いやもう何も考えず取ってしまったと言っても過言ではないチケット。

 

Summer Sonic 2023

 

誰しもが一度は耳にしたことがあるであろう「サマソニ」の愛称で親しまれている夏の一大音楽フェス。

この一大イベントに只今私が大ハマり中であるジャニーズWESTが出演するという一報が届いたもんだからさぁ大変。

 

フェスに出ている推しを、生で観られるチャンスが降って湧いて到来。

 

2022年のメトロックでの彼らの躍動というのは私がWESTにハマる前の出来事で、

DVDで「フェスに出ているWEST」というのを観たことはあっても、生で観られるチャンスというのは早々に発生しないだろうなぁ……と思っていた矢先の出来事。

 

よく考えるよりも脊髄反射で動いてしまった指先。ぽちっとな。

運良くチケットゲット。

 

と言うことで、夏嫌いな引きこもり二次元オタクが何をまかり間違ったのか陽気な夏の音楽フェスに挑むことになりました。

安定の一人で。

 

まじで人生何が起こるか分からなすぎる。

 

昨年の私に「サマソニに一人で行くよ」と聞かせたら「自分、いよいよ死ぬ?」と100の確率で言い返すだろうな。

 

夏の屋外イベントに一人乗り込む。頼りになる誰かがいる訳では無い。

もちろん誰と一緒に行こうが、自分の身の回りのことは自分で責任を持つのは大前提です。

ただ「一人参加」となると人知れぬところで倒れてしまうとガチで人生終了のお知らせとなってしまうので、チケットが確保できた5月から入念に準備してきました。

 

熱中症対策の装備はもちろん、体力作りのためにトレーニングをしたり、フェスのためのグッズを買いそろえたり……。

と、色々しているうちにハッと気付いたんですよね。

 

やってること夏コミと一緒じゃん。

 

夏コミならいったことある!

夏コミに行くつもりで準備すればいいのかそうかそうか分かったぞ~!!

と思って色々準備を重ねていったのですが実際のサマソニ夏コミよりハードでした。

 

その辺のお話はまた後ほどさせていただくとして、そんな沢山の準備を重ねた中でいよいよやって来たサマソニ東京当日!!

 

朝8時現着

東京会場の場合はWESTの出番が11時のトップバッターだったため、良いお席を確保するためにも会場には早めに到着するように設定してました。

ただ死ぬほど朝が苦手な私は7時半に駅に着くのが精一杯で、そこから歩いて会場であるZOZOマリンスタジアムに移動すると現着は8時頃となりました。

 

この段階で入場待機列がだいぶある。

 

ジャス民はもちろんですが、他アーティスト目当ての方もだいぶいらっしゃる感じで「うわぁ、これ大丈夫かなぁ……」と一抹の不安。

 

そしてそんな不安を淘汰するほどの暑さよ。

 

正直、私の場合は入場待機列で待っている時が一番暑かったと言っても過言では無かったかも。

というのも直射日光を避ける日陰など一切ない場所で1時間立ちっぱなし。

これはもう既にヤバい! と思い、ここですぐに水分補給と塩分補給をしました。

もうここで500ミリのペットボトル1本を飲みきってしまったよね。

あと日焼け止めも待っている間に塗り直し。立ってるだけなのに汗がだらっだら出てくるので!

 

早めに開場されて列が動いてくれたことが幸運でした。

ある程度の日陰がある+ステージが見やすいスタンド席も無事に確保できて一安心。

あとは水分補給、塩分補給、日焼け止め塗り直し、という行動をひたすらローテーションし、DRUM TAOさんを楽しみつつWESTの出番を待ちました。

DRUM TAOさんのパフォーマンス、よかったなー!

三味線をギターのようにガンガン弾かれているの恰好良かった~!

 

 

そしてジャニーズWEST登場

Anything Goesをアレンジし「遊ぼうぜ!」と歌いながら出てきたWESTに会場のボルテージは一気にMAX。総立ち状態。

スタンド席からでも分かるお揃い衣装がスポーツのユニフォームみたいでかわいい~!

 

このままAnything Goesから始まるのかな? と思ったら、メンバーがガッと中央に寄って来てあのポーズ。

カメラに背後の画面が映り込んでしまっているのでドロステ効果で幾重にも重なってるWESTのあのポーズ!!

しげちゃんの「せーの!!!!!!!」のかけ声。

 

ここは思いっ切り高らかに叫ぶしかない!!

 

ええじゃないか

名刺代わりの景気づけ一発はこれっきゃない!

ジャニーズWEST」と言うグループをさほどご存知ない方でも「これは何となく聞いたことある」とか「このグループなのか!」という、

分かり易さとキャッチーさにおいては右に出るものがないフェスの定番にもなりつつあるデビュー曲。

 

ただもうこの1発目から全員アクセル全開でベタ踏み。

 

もちろん彼らはライブでも終始全力投球で迫力やばいんだけど、フェスでの彼らはそれ以上のやばさ。

持ち時間というものがしっかりと定まっていて、日数も2日間のみ。

やっぱり「やれることが限られている」という明確な制約があるからこそ「ここに全て注ぎ込む!!!!!!!」という彼らの気迫が尋常ではなかった。

あの炎天下で濵󠄀ちゃんと神ちゃんのアクロバットも見事に決まり、客席もええじゃないかの振りを踊って大盛り上がり!

 

1曲目からコーレスがあるのも嬉しい仕様だったな~!

WESTの初フェスでは声出し不可だったからこそ、一層の盛り上がりというか、何よりジャス民の放つ爆音よ。

 

「ここまで来たのだから死んでも盛り上げたる!!!!!!!」というファン側の気迫も凄かった。

 

援護射撃の雨あられ

私の近くに座っていたお姉様方も待ち時間の間、暑さに耐えながら口を揃えたように仰ってたんですけど「WESTを見終わるまで死ねない」

 

ここで終わってなるものか! 

絶対に最後まで楽しみ尽くす!!

 

っていうファン側の気迫を1曲目からものすっごい感じました。

特に1日目の大阪を経験して、2日目の東京に挑んでいる方はより一層の気合いだったように思います。

大阪会場ではWESTの出番が13時と一番厳しい時間帯だったということもあって、それを経験して東京に乗り込んで来られた方々はもう確実に面構えが違う。猛者。

 

メンバーとファンが作り出す熱で会場が一体となったところで曲は次へ向かうのですが、次に来たのも流れを途切れさせない中毒曲。

 

 

ズンドコパラダイス

しげちゃんの「ジタバタ暴れてろ~!!」っていうかけ声で、振りが分かんない人も一気に仲間に加われた感じがあった。私もその一人。

自分自身が呆れるほどに振り覚え悪い私にとっては、踊れても踊れなくても思いっ切り楽しめるっていう環境はありがたい。

「踊れたら楽しいけれど、踊れなくても人に迷惑かけずに楽しめればオールオッケー!」っていう方針に救われる新規です。

 

WESTが大得意な賑やかでお祭り感を高める楽曲で、これもフェス定番になりつつある感じですね。

音源だけ聞いていると「フェスにこの楽曲??はて??」ってなってしまうんだけれど、WESTの生歌とバンドの生演奏だと成立してしまうんですよね。不思議。

別に演歌や歌謡曲って訳でも無いのに、そこはかとなく日本らしさみたいなニュアンスも混じっていて外国の方が聴いても面白い楽曲だったんじゃなかろうか。

 

しかしスタンド席から眺めていても、会場のほとんど全員がズンズンしているのは圧巻だったな~。

手がみょんみょん出てくる景色が面白くて、下手くそな振りでも全力で楽しめました!

 

ここまでWESTのお名刺のような2曲が続いたところで、さぁ3曲目。

一体何を持ってくるんだ!? と思ったら……。

※)ちなみに前日のセトリは薄目でしか観ていないので、なにやるかまるで分かってません。

 

 

WEST NIGHT

まだアクセル踏むんかい。

 

いやもう全開すぎッ、と思わず笑ってしまったほどのセトリの作り方と流れ。

盛り上がった会場の熱を一切逃さない仕様で思わず笑っちゃったのも仕方が無い。

ここでWEST NIGHTが来るのは正直予想外だった。

 

ここまでノンストップで客席も踊りまくり!

WESTの振りが難しいけど、気にしないっ!

テンションは上がる一方! ヤバTさんありがとう!

 

それにしてもサビの振り付けをWESTもスタジアムのお客さんも全員同じ振りで踊るところ圧巻でした。

スタンド席から観ていると手がいっぱい振られる。みょんみょん出てくる。

 

のんちゃんのパートで突然おしくらまんじゅうし始めたWESTに爆沸きだったのもこの曲は印象深い。私も思わず「かわいい!!」って叫んだ。

WESTって別段メンバー同士が過度にベタベタしてるって訳では無いけれど(何かのスイッチが入った時ののんちゃんを除く)、

ちょっとしたスキンシップを入れ込んでくるのが本当に上手いチームだなぁ~。

 

 

週刊うまくいく曜日

正直に言うと、この曲はさほど私の琴線には引っかかっていないタイプの楽曲だったんですけれど、

屋外、青空の下で体感する週刊うまくいく曜日やばかった~。

 

聴いている人に向けて歌っているというのは当然のことなんですけれど、

WESTってどうにも自分たちに向けて歌っている節っていうのがあって。

そんな彼らがサマソニの、それもZOZOマリンスタジアムという東京では最大の会場で

「はじめようぜ おいてかねえぜ 過去も未来も報われる毎日を」

と我らがセンターが歌い上げるのは胸にズドン! と来るものがありました。

 

しかしジャンプするの大変だった~!

しこたま楽しかったけど、大変だった~!!

この辺でクラッと来てしまった方、結構いらっしゃったんじゃなかろうか。

私は「ここでやり切らねば後悔する!」と思って思いっ切り跳んだんですけど、

さすがにWESTが水分補給するタイミングで慌てて水分補給。

画面に映し出されるしげちゃんの水を飲む時の横顔のラインの綺麗さね。

改めて骨格の綺麗な人だと実感。

 

たしかここでのんちゃんのマイクトラブルがあったらしいんですけど、

そんなこんなでテンションが完全に振り切れてしまっている私は気付かず。

「なんだかバタバタしている?」とは勘付きはしたんですけど、

あきとくんが「流星!」と呼んだ瞬間に流星くんがしれっと元の流れに戻していったのは流石のキャリアでしたね。そこに合わせてったバンドさんもさすがだった~。

※)しかし前日の大阪ではタイミングを間違えて「あ、間違えた」とストレートに言い放ち藤井流星を炸裂させていたとの報告が上がっているので、そこもまぁ~にんまりしてしまうところ。

 

 

しあわせの花

週刊うまくいく曜日と併せて、改めてサンボマスターさんと山口さんに感謝を。

個人的にはこの曲が一番フェスで化けた曲だと感じました。

 

「幸せよ この指に止まれ」

濵󠄀ちゃんもクラッと来てしまったと言っていた、あのサビの歌詞。

あの歌詞に併せてお客さんが全員人差し指を天に向かって高く掲げている様。

スタンド席からだからこそ周囲の景色がより一層よく見えたんですけれど、とにかくその光景が圧巻だった。

今もまだ脳裏に鮮明に焼き付いて離れていない。

 

WESTのファンでもファンじゃなくても、老いも若きも、男も女も、人種も、何もかんもがぜーんぶがフルフラットな状態で、全員が腕を高く掲げて「幸せよ この指に止まれ」ってしている光景。

なんだかこの瞬間にぼんやりと「あ、幸せってこういうことなのかも」って実感したら、涙がぼろぼろっと落ちて来まして。

しゃくり上げながらも腕をがんがん振るという経験をさせて頂きました。

 

 

サムシング・ニュー

これもフェスの定番曲なってきてるよなぁ~!

ヤバTさん→サンボさん→あいみょんさんと、それぞれ個性が強いアーティストさんからの提供されている各々のアーティストさんの色が強い楽曲を、それぞれWESTが自分たちのものにしているのが本当に凄い。

ここまで結構タイプの違った楽曲が組み込まれてきているのに、流れが全く途切れていないんですよね。

それは偏に彼らがしっかりと歌い熟しているからなんだろうなぁと。

 

サムシング・ニューで改めて思ったんですけど、やっぱり彼らの声が単純に良い。

歌声がパワータイプ集団なのでスタンド席の一番上までしっかり響くし、

 

なによりも彼らの声はバンドの演奏に負けないんですよ。

 

屋外だからこそ、そしてサムシング・ニューという比較的シンプルな楽曲だからこそ、その事実がより一層引き立っていて聴き応えがありました。

 

個人的に一番WESTの中でタイプが違うのが淳太くんだと思っているんですけど、淳太くんは声の通り方がとても綺麗なんだよなぁ。

パワータイプ集団の中に淳太くんがいることによって、強さだけじゃない柔らかなニュアンスが加わるのが素敵。

 

例のわんちゃんタイムで流星くんとしげちゃんが抜かれた時には、背後の巨大モニター割れるんじゃないかと思いましたね。

汗を滴らせながら、額をぶつけて吠える同期2人。

絵面美しすぎて画面割れるかと思った。

サマソニ公式にその写真が上がってますので是非!

 

www.summersonic.com

 

やっぱりジャニーズエンターテイメントレコードさんはこの手の瞬間は取り逃さないのよ……。流石。

 

 

ANS

ここでメンバー制作楽曲登場はアツくないかー!?

セトリ決める時に「ここでANS行こう」ってなったんでしょ。いやアツい。アツすぎ。

 

何より、ギター持った神ちゃんがきらっきらしてたなぁ~。

さすがメンバー全員が口を揃えて「神ちゃんが輝いている時は楽器弾いている時」って言うだけあるよね。

ジャス民は神ちゃんが大抵の楽器を弾きこなせるって事実は既知だけど、WESTのことをさほど知らない方々は大画面に映し出される演奏姿の神ちゃんに「おぉっ」っと驚いた様子だったのも印象的だった。

あとからチェックしたXでも神ちゃんの演奏に触れている方がいっぱいいらっしゃって、メンバーが楽器できるってこういう所でこういう効力が発揮されるのかぁ~としみじみ実感してしまった。

 

ライブツアーのPOWERでも実証されていたけれど、WESTはそれぞれが楽器を持って音を作り出せる人たちなので、いずれはフェスの舞台でも全員某かの楽器を持って1曲やってくれないかなぁという個人的な願望もある。

メンバーが半円を作ってお互いの顔を見合わせながら作り出す「音楽」がまたいいんですよね。

準備がめちゃくちゃ大変なのは分かるし、賑やかでパワフルなフェス向きじゃないのかもしれないけれど一度やってほしいなぁ~。

 

あとANSの歌詞の世界観がサマソニという大舞台で歌うWESTとリンクしている感じがとてもあって、過去の彼らがこの未来を見たとしたら一体どんな気持ちになるんだろう……って想いを馳せてしまった。

ここまで来てもまだ突き進んでいくぞ!! って言う力強さもあって、WESTの意思表示のような選曲だったように思う。

 

 

僕らの理由

僕らの理由はメッセージ性が強いし、会場全員で合唱できるパートもあるしで、ラストに持ってきても可笑しくはない楽曲だよなと思っていたので、まさかこのタイミングとは。

個人的には「おおっ」と思ったんですけど、ANSの歌詞がとても強い歌詞なのでその流れを汲んで来たのかなとも後になって思います。

 

あとこれはやっぱり触れざるを得ないんですけれど、この「僕らの理由」に関しては

 

声出し可能になった恩恵がでかすぎる。

 

ライブでも思ったんですけれど、やっぱりあの全員で歌うパートの一体感はぞくぞくと迫り上がってくるものがある。

私が初めて参加したWESTのライブは声出し可能になった直後だったと言うこともあって、まだ会場に若干戸惑いみたいなものも残っていたんですよね。

そこからまた皆で時間を重ねてきた上に、屋外という開放感がプラスされている訳で。

相乗効果の凄まじさよ。

 

汗だくで歌うWESTのメンバーそれぞれがめちゃくちゃ気持ちよさそうだったのが印象に強く残ってます。

サマソニという大舞台でのあの大合唱は、サマソニWESTにおいてのハイライトと言っても過言じゃないと思う。

そんでもってまった画面を使った演出が上手いんですよぉ……。

さっきまでメンバーの顔を邪魔しない位置に歌詞を置いていたのに「僕らの理由」に関してはメンバーの顔にドンッと歌詞が乗るような位置で置いてくるんですよ。

あれが一種のドキュメンタリーを観ているような感覚にさせられて、もう涙腺崩壊一直線でした。あの演出ずっるい。

 

ウエエエエってみっともなくグスグスしていたら、私が座っていたエリアに居たお姉様たちがあきとくんが言わなくなった「エビバディセイ!!!!!!!」を自分たちで言ってて、その発想があまりにも最高すぎて泣いてるのに噴き出して笑ってしまったのもめちゃくちゃ良い思い出です。

推しが言わないので自分たちで補完していくスタイル。

 

お客さんが「エビバディセイ!!!!!!!」って言う分にはある程度意味も通るので、これからこのコーレスが恒例化しないかしら……。

 

 

ムーンライト

やっぱりフェスで外せない1曲だろうこれは。

 

とは言え、あまりの暑さにWESTも客もへばってきている!!

っていう絶妙なタイミングで雲が太陽にかかり、一時的に涼しくなったお陰で全員びょんびょん跳んでました。

いやー、あまりにも最高のタイミングだった。

私もあまりの暑さでくらっと来たところだったんですけど、思いっ切り跳びました。

ここでやり切らずしていつやり切る!? 思い残すことがないようにやり切るッ!!

 

曲中にクラップが自然発生して、そこから一瞬にして会場に派生していったのも凄く印象的な出来事だったなぁ。

メンバーがクラップを煽った訳では無くて、観客のテンションが高まって発生したあの瞬間に会場内に満たされていたなんとも言えない幸福な高揚感。

あの瞬間は本当に月まで行ってしまえそうな心地だった。

 

それにしても、名だたるアーティストさんからの提供曲に加え、自主制作楽曲も取り入れることができるWESTの音楽性の幅とポテンシャル。こういう場所ではまざまざと感じますね。

どんなジャンルの楽曲でも、なんでもやってきたからこその圧倒的な強み。

アイドル性の高いキラキラとしたダンスナンバーからキャッチーで思わず笑ってしまうようなポップな楽曲、重低音で責め立ててくるようなEDMに汗の滴るごりごりのロック。

WESTには全部あるんですよ……。

私自身、ヘビメタからクラシック、EDMにロックとポップスと最近はヒップホップと聴く音楽の系統を一切憚らないタイプなので、WESTの一つのグループに全部詰まってるっていうのはこれまでの概念を崩されるような心地です。

 

 

証拠

今の「ジャニーズWEST」というグループの大きな骨組みの一つを形成している楽曲。

今の彼らが、この大舞台の最後に持ってくるならばこの曲しかない。

彼らが「第二のデビュー曲」と呼ぶほど大切にしている「証拠」

 

やっぱり証拠のハンドサインが青い空へと掲げられた瞬間は凄かった。

濵󠄀ちゃんの「手いっぱいある」っていうメトロックでの発言を思い出してしまう。

本当に手がいっぱいある。

みんなそれぞれ違うところから来て、違うものを見聞きして、違った人生を歩いてきた人たちが一斉に同じハンドサインを掲げる。

舞台上の彼らには、一体どんな景色に観ているんだろう。そんな途方もないことに想いを馳せずにはいられなかったなぁ。

 

最後の証拠ではあきとくんと濵󠄀ちゃんの抜群の安定感が光ってたのがすごく印象的。

彼らが一切揺らぐことなく主旋律を形成していくので、感情がどんなに高ぶろうとも全員が逸脱することがないパフォーマンスになるんですよね。

「歌が上手い」だけじゃどうすることも出来ないようなバランス感覚がWESTはグループ内で絶妙な塩梅で仕上がっていて、聴けば聴くほどハマって行きます。

 

あとやっぱり「証拠」は何度聴いても、その時の自分が置かれた環境や状況だったり、メンタル状況によって聞こえ方が全然違ってくる楽曲なのが凄いです。

何度でも違う曲のように聴かせてくれるWESTの力量。歌が上手いだけでは説明の付かない「何か」を持っているグループなんだとしみじみ感じます。

 

私にとってはこの楽曲こそがジャニーズWESTとの出会いだったので、この歌詞と曲をジャニーズWESTへと贈って下さった関係者全ての方に感謝しかない。

 

 

公演終了

もう終わり!?!?!?

 

ジャス民全員そう思った筈。エッ、もう終わり!? エッ早くない!?

たしかに時間の進み方が私の体感上、過去イチ秒でした。

本当に50分経ってる?? 本当に?? 嘘じゃない??

 

WESTもそれは同じようだったようで名残惜しそうに舞台上から捌けていったのが印象的だったなぁ。

濱ちゃんの突然始まってしまったイングリッシュ自己紹介が、パフォーマンスとの緩急が凄すぎて笑ってしまった。

あとさすがすぎたのはバンドメンバーへの拍手と共に、淳太くんが「この暑い中頑張ってくれているスタッフさんに、観に来てくれた皆さんに大きな拍手を!次はマカロニえんぴつ!」

 

仕事がパーフェクトすぎる。

 

観客も演者も、その場にいる全員のテンションが上がりきっている中、最後の最後までそこまで気が回るのがジャニーズWESTの最年長という事実が眩しい。誇らしい。

名残惜しさはありましたが、それを上回る満足感と充足感。

 

それに後から冷静になって考えてみたんですけど、あれ以上続けていたら現実問題として体調不良者続出してただろうな、と。

あの長さが演者も観客もスタッフも、限界スレスレの瀬戸際だったんだなとしみじみ思います。

会場から出てみたら、座り込んでしまっている子達が結構居たので……。

やっぱり夏コミと違って、屋外っていうのは凄まじいですね。

直射日光から逃げられる場所がとても限られているので、体力の削られ方が全然違う。

 

かくいう私も終わった直後にアルコール叩き込んだら結構足に来ました。危なかった。

早朝から起きて活動して空きっ腹、かるーい脱水もある状態でアルコールは危険極まり無かったです。多分、一部の方にとっては自殺行為かと。

 

遺伝子レベルで酒が強い事が立証されている人間(学生時代に実験の一環で解析済み)がその様な有様となったので、フェスでお酒を嗜まれる方は是非是非気を付けて下さい。

そんな無謀なことは誰もしないと思うけれど。

 

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でもカラカラの喉を通っていく流星くんカラーのカクテル最高に美味しかった〜!

 

 

はじめての一人フェス総括

いや普通に楽しかった。

 

フェスってこんなに楽しいものなんだ……。

WESTの出番が1発目ということもあり、WESTだけ観て帰るのは勿体ない! と思い「名前聞いたことある!」「曲はずっと聴いてる!」っていうアーティストさんを観に行けたのも良かった~。

やっぱりそのアーティストさんのライブのチケットを買う、というのはどうにも敷居が高いので。

ライトな気持ちで、興味のあるアーティストさんの音楽に触れられるのは凄く豊かな経験でした。

これもWESTを好きにならなかったらしなかった経験なのか~と思うと感慨深かったです。

 

フェスって陽気なパリピがはしゃいでいるイメージ(しぬほどド偏見で申し訳ない)だったんですけど、ジャンルを問わず「音楽」を楽しみに来ている人が大勢で尚且つ一人参加の人も多くてそれが私にとっては新しい発見でした。

やっぱり百聞は一見にしかずだなぁと痛感。

フェス飯も美味しくて楽しかったんですけど、幕張メッセの飲食会場がなんであんなに暗かったのかだけが謎。

 

そして後からゆっくりと「なんであんなにサマソニが楽しかったんだろう」と振り返ってみました。

WESTのライブツアーではグループで同じエリアに座るっていうのが実質不可能ですよね。家族5人で一緒にライブを観る! とか、仲良しの8人グループで一列を連番する! とか。

私が知らないだけで裏技チックなことがあるのかもしれないんですけれど、公式のやり方では「大勢で一緒に観る」っていうことは不可能。

 

でもそれがフェスではできちゃうんですよね、自由席なので。

 

実際、私の近くに座られたお姉様方も6人グループの大所帯でした。

皆で一緒に、同じパフォーマンスを体感する。お客さんが形成している大所帯グループの一つ一つの盛り上がりが会場全体に波及していって、特別感を出しているんじゃないかな、と。

だからあんなにも非日常的で、特別な浮遊感を得られるのではないかなと。

 

とは言えそれもこれも全部WESTの腕があってこそですけれども!!!

 

着実に力を付けて行っているグループだなぁと思います。

WESTがフェス荒しとなる日はそう遠くはないと思うし、来年のフェスも必ず行こうと引きこもりが決心するほどサマソニWESTが良かった。

 

 

頭にも冒述べたように私は夏が嫌いだ。

いくらジャニーズWESTに夏生まれが5人居ようとも、サマソニが今思い返してもにやけるほどに良くても、やっぱり私は夏が嫌い。だって暑いんだもん。

けれど今回の体験が、そんな私の鮮明できらきらした夏の数少ない思い出の一つとして確かに刻まれたことは大変に喜ばしい出来事だった。

まだまだ「初体験」があるというのは素直に嬉しい。

 

これから先もジャニーズWESTが一体私をどこに連れて行ってくれるのか。

それが今から楽しみでならない。

 

それにしても皆、あの地獄の釜ゆでみたいな暑さから無事生還おめでとうお疲れさまでした!!!!!!!